したたかな交渉
NRIJ交渉ワンポイントでは、Q&A形式で日頃の交渉に関するご質問や悩みにお答えしています。どうぞお気軽にご相談をお寄せください!
Question
交渉スタイルは「Warm(人には温かく)&Tough(ビジネスには粘り強く)」と教えてもらいましたが、私は、Tough(タフ)が難しいです。
Answer
あなたに限らず、日本人の多くが交渉ごとには淡泊と言われています。
「竹を割ったような潔さ」を尊ぶ国民であることがその一つの要因です。
だから、粘り強く「したたかな交渉」をする相手(特に外国人)には、ほとんど負かされてしまい、残念な悔しい結果になっています。
「したたかな交渉」をする相手のことを日本人は「あざとい、ずる賢い、計算高い」と悪い評価を下すことで、自分の気持ちを納得させています。
あなたが、もう少し粘り強く交渉すれば、あなたにとって、もっと交渉の成果が確実に得られますので「したたか」な交渉を推奨します。理由は「したたか」には「強くて容易には屈しない姿勢」という良い
評価があります。漢字にすると「強か、健か」という肯定的な文字です。
「したたかさ」を持つ具体的方法としては、次のものがあげられます。
- 交渉時に、従来なら「わかりました」と言う時点で、グッと我慢して「もう少し、何とかなりませんか?」と口に出して言う。
- 相手の要望を飲む時には「わかりました。その代わり〇〇をしていただけますか」と交換条件を要請する。
あなたには、ぜひ良い評価の「したたかな交渉」を期待しています。