ネガティブ感情の開放
Question;
メーカーの営業マンです。つい自社製品の良さを一方的に説明し
てしまい、ときにはお客様の気分を害するときがあります。
Answer;
説得しようという意識が強すぎると、相手がどう受け止めている
かなどを考える余裕もなく、自分だけで話を続けてしまいがちです。
気分を害したお客様は、そのとき、何らかの問題や悩みを抱えて
いた可能性が高かったものと思われます。
しかし、あなたがそれに気づかずに話し続けたことで、お客様は
「そんな話を聞きたいのではない」とイライラしたのでしょう。
お客様がネガティブ感情(不安・焦り・いらだちなど)を、解放
(吐き出す)することで、気持ちが楽になることがよくあります。
そのことを、開放する(浄化される)効果とか「カタルシス効果」
と呼びます。
それと同時に、自分のネガティブな感情を真剣に聞いてくれたり、
受け入れてくれる相手に好意を抱くという心理効果も働きます。
お客様の課題や悩みを聞くことは、お客様との距離を縮め、良い
信頼関係を構築するという重要な意味を持っています。
お客様の気持ちが楽になったとき「その問題を解決したいですね」
と問いかけ、お客様の同意の返事をもらえた後であれば、今度は、
あなたの商品説明も、しっかりと聞いてくれると思います。