未来形の質問
Question;
委託工場などで調整をする場合、Win/Winを意識して臨むのです
が、最後は、言い争いになりがちで決裂してしまうことが多いです。
Answer;
特に技術職の方の場合、論理だけの理詰めの交渉になりがちです。
相手も同タイプだと、論理の応酬になりがちで決裂してしまいます。
その場合、お互いの発言内容は、非難と叱責の応酬になっているこ
とがほとんどです。それでは、敵対関係になってしまいます。
話が意図しない方向に行ってしまった場合、質問の時間系列を変え
る必要があります。時間系列とは「過去ー現在ー未来」のことです。
質問が「過去形」か「現在形」だけだと、「正か不正」に関する議
論になり、非難や叱責の応酬になりがちです。
「こうなったのは、貴社が○○をしなかったからでしょう?」
「何を言ってるんだ。そっちだって今も○○をしているではないか」
これを「未来形」に変えると次のような質問になります。
「どうすれば、お互いの目的を達成することができるでしょうか?」
そうすると、お互いにとって最も良いことは何か、という未来に焦
点を当てた議論に変えることができます。
相手と良い合意をしたいのであれば「未来」に焦点を合わせた議論
に誘導しましょう。
NRIJ認定コンサルタント
観音寺 一嵩